一人親方の仕事の取り方|仕事が途切れない職人がやっていること

一人親方として独立すると、最初に悩むのが「どうやって仕事を取るのか?」ということではないでしょうか。

会社員のときは、会社が仕事を受注してくれるため、現場で仕事をすることに集中できます。

しかし一人親方になると、

  • 仕事を受注すること
  • 仕事を継続してもらうこと

も、自分自身の大切な仕事になります。

では、一人親方はどのようにして仕事を増やしていくのでしょうか。

建設業の現場を見ていると、仕事が途切れない職人には共通点があります。

それは、特別な営業テクニックではなく、人との関係を大切にしていることです。

今回は、一人親方が仕事を受注していくために大切なことを整理してみたいと思います。

一人親方の仕事は「人間関係」で決まる

建設業の仕事は、人と人とのつながりで成り立っています。

そのため、一人親方が仕事を増やしていくためには人間関係を大切にすることがとても重要になります。

例えば

  • 同業者や先輩からの紹介
  • 元請けからの依頼
  • 他業種からの紹介
  • 現場監督からの指名
  • 以前勤めていた会社からの依頼

など、仕事の多くは紹介や信頼から生まれます。

つまり、一人親方にとって人との信頼関係が一番の営業と言ってもよいかもしれません。

同業者や先輩からの紹介を大切にする

一人親方の仕事の多くは紹介から始まります。

例えば

  • 同業者からの応援依頼
  • 先輩職人からの仕事紹介
  • 元請けからの指名

などです。

そのため、普段から同業者との関係を大切にすることが重要です。

忙しいときには応援に行く、困っているときには助ける。

そうした積み重ねが、将来の仕事につながることも多くあります。

小さな仕事でも丁寧に仕上げる

一人親方として仕事を続けていくためには一つ一つの仕事を丁寧に仕上げることがとても大切です。

どんなに小さな仕事でも、

  • 手を抜かない
  • きれいに仕上げる
  • 約束を守る

こうした仕事を続けていると、「またこの人にお願いしたい」と思ってもらえるようになります。

その積み重ねが、次の仕事につながっていきます。

現場監督との関係を大切にする

現場では、若い監督と一緒に仕事をすることもあります。

中には、まだ経験が少なく、現場のことをよく理解していない場合もあるかもしれません。

しかし、そうしたときでも

  • 大きな態度を取らない
  • 指示を無視しない
  • 現場を良くするために協力する

という姿勢が大切です。

むしろ監督を育てるくらいの気持ちで接するくらいの余裕があると、信頼関係が生まれます。

現場監督が「この人とまた一緒に仕事をしたい」と思えば、次の仕事につながる可能性はとても高くなります。

技術だけでなく人間性も大切

建設業の仕事は、もちろん技術が大切です。

しかし現場を見ていると、仕事が続いている職人は人間性がとても良いという共通点があります。

例えば

  • 挨拶ができる
  • 約束を守る
  • 人の悪口を言わない
  • 礼儀正しい

こうした当たり前のことが、実はとても大切です。

技術があるだけではなくこの人と仕事をしたいと思ってもらえることが、一人親方には重要になります。

見積もりやお金の管理をしっかりする

一人親方として仕事をする以上、お金の管理も大切な仕事になります。

そのため

  • 見積書をきちんと作る
  • 見積条件を明確にする
  • 工事内容を確認する

などの対応が重要になります。

作業が終わったあとに「こんなはずではなかった」とトラブルになると、信頼関係は大きく崩れてしまいます。

そのため、お金のことは曖昧にせず、しっかり説明することも大切です。

現場の整理整頓と近隣への配慮

仕事が続く職人には現場がきれいという共通点があります。

例えば

  • 現場の整理整頓
  • 材料の無駄を出さない
  • トイレ掃除を怠らない
  • 産廃の量を減らす

こうしたことは、現場全体の評価にもつながります。

また、近隣への配慮も非常に大切です。

  • 駐車マナー
  • 騒音
  • タバコ
  • 挨拶

など、周囲への配慮を忘れないことが大切です。

場合によっては、近隣の方から仕事の依頼が来ることもあります。

仕事を受注するために必要な「法令遵守」と事業の基本

一人親方として仕事を受注していくためには、技術や人間関係だけではなく、事業者としての基本を整えておくこともとても重要です。

建設業の仕事は、社会の安全や信頼に関わる仕事でもあります。

そのため、次のような法令や制度について理解し、きちんと対応しておくことが大切です。

例えば、

  • 社会保険の加入
  • 税金の申告と納付
  • 帳簿の整理
  • 労災保険の特別加入
  • 請負金額によって必要となる建設業許可
  • 施工に必要な資格や特別教育の取得
  • 見積書や請求書などの書類作成

などです。

元請け会社や現場の責任者も、こうした基本がしっかりしている職人には安心して仕事を依頼することができます。

逆に言えば、

どれだけ技術があっても

  • 税金の申告をしていない
  • 労災に加入していない
  • 必要な資格を持っていない

といった状態では、仕事を継続して受注していくことは難しくなります。

一人親方は「職人」であると同時に「事業主」でもあります。

仕事を長く続けていくためにも、法令を守りながら事業の基盤を整えていくことが大切です。

元請けだけに頼らない仕事の取り方

一人親方の仕事は、元請けからの仕事だけとは限りません。

業種によっては一般のお客様から直接仕事を受注することも可能です。

そのため

  • ホームページ
  • SNS
  • 地域での活動

などを少しずつ行うことも大切です。

最初は小さな仕事でも、それが将来の大きな仕事につながることもあります。

将来は元請けになるという意識を持つ

一人親方として仕事を続けていく中で、

将来は

  • 自分が仕事を受注する
  • 仲間に仕事を発注する

という形になる可能性もあります。

そのためにも

  • 信頼を積み重ねる
  • 人とのつながりを大切にする
  • 技術と知識を磨く

ことが重要です。

まとめ

一人親方が仕事を増やしていくためには特別な営業テクニックよりも人との信頼関係が大切です。

例えば

  • 同業者との関係
  • 元請けとの関係
  • 現場監督との関係
  • 近隣との関係
  • こうした人とのつながりが、次の仕事につながっていきます。

仕事を受注するということは、単にお金だけの問題ではありません。

技術や知識はもちろん大切ですが、人として信頼されることが、一人親方として仕事を続けていくための一番大切なことだと思います。