はじめに
「自分には特別な強みなんてない」
50代になると、そんなふうに思う人は意外と多いものです。
私自身もそうでした。
会社員として30年以上建設業界で働いてきましたが、会社を辞めた頃は、、
「自分に何ができるんだろう?」と悩みました。
- 資格があるわけでもない
- 営業が得意なわけでもない
- 特別な技術者でもない
そう思っていました。
しかし、今振り返ると違います。
会社員時代に経験したことのほとんどが、実は大きな財産だったのです。
今回は、50代から独立を考える方向に向けて「経験」という財産についてお話ししたいと思います。
現場での苦労は将来の武器になる。
私が現場で働いていた頃は、正直言って毎日が大変でした。
- 夏は暑い
- 冬は寒い
- 工期は厳しい
- 元請けとの調整
- 協力業者との人間関係
- 職人が足りない
- 材料が来ない
- 追加工事のお金が回収できない
「もう、こんな仕事は嫌だ」と思ったこともなん度もありました。
しかし、今になって気づくのです。
その経験があったからこそ、現場で働く人の気持ちがわかる。
段取りの大切さがわかる
- 工事が予定通り進まない理由もわかる
- 予算の 感覚もわかる
- 追加工事の怖さもわかる
そして何より、
建設業で働く人たちの苦労がわる。
これは、本を読んでも学べません。
実際に経験した人だけが持てる財産です。
会社員時代に経験したことは全部つながっている
私は、現場だけでなく、
- 営業
- 工場管理
- 新規部署の立ち上げ
- 見積もり作成
- 予算管理
- 工程管理
なども経験しました。
当時は、
「なぜ自分がこんな部署に異動しないといけないんだ!」と思ったこともあります。
しかし、今になって思います。
どの経験も無駄ではありませんでした。
- 営業を経験したから、お客様の気持ちがわかる
- 工場管理を経験したから、人を動かす難しさがわかる
- 見積もり作成を経験したから、利益の大切さがわかる
部署が変わるたびに嫌だったこともあります。
でも今は、
「あの経験があったから今がある」と思えるのです。
資格は”経験を活かす道具”になる
私は、資格を否定するつもりはありません。
もしろ資格は大切です。
しかし、資格だけでは仕事になりません。
逆に言えば、経験だけでも限界があります。
大切なのは、組み合わせです。
例えば、
- 建設業経験のある行政書士
- 現場経験のある社労士
- 住宅に詳しいファイナンシャルプランナー
- 不動産に詳しい建築士
などです
資格は単なる肩書きではありません。
これまでの経験を活かすための道具だと思っています。
だからこそ、
将来やりたいことが少しでもあるなら、会社員のうちから勉強を始めておく価値がありますます。
独立後は「先生」として働く道もある
50代からの独立は、必ずしも現場作業だけではありません。
これまでの経験を活かして、
- 講師
- 顧問
- 相談役
- アドバイザー
という働き方もあります。
ただし、勘違いしてはいけないことがあります。
それは、昔の経験だけで食べていけるほど甘くないということです。
- 時代は変わります
- 法律も変わります
- 技術も変わります
だから常に勉強が必要です。
そして私は、本当に信頼される先生とは、現場を知っている人だと思います。
机上だけで語るのではない
- 現場へ行き
- 話を聞き
- 一緒に悩み
- 一緒に考える
そんな先生だからこそ、必要とされるのだと思います。
地域とのつながりが新しい財産になる
会社員時代は会社の看板があります。
しかし、独立するとその看板は無くなります。
すると大切になるのは、地域とのつながりです。
- 町内会
- 地域行事
- ボランティア
- 趣味の集まり
- 学校行事
最初は面倒に感じるかもしれません。
私もそうでした。
しかし定年後を考えると、会社以外の人間関係は大切な財産になります。
そして地域の人から、
「〇〇のことなら、あの人に聞いてみよう」と言われる存在になれたら素晴らしいと思います。
”自分しかできない仕事”は後から見えてくる
独立を考えると、「何を売ればいいんだろう?」と考えます。
しかし、最初から答えが出る人は少ないと思います。
私もそうでした。
むしろ、経験を振り返っているうちに見えてくることの方が多いのです。
- 建設業の経験
- 人との関わり
- 資格
- 趣味
- 地域活動
それらを組み合わせることで、自分だけの仕事が生まれてきます。
大切なのは、「何が儲かる」ではなく、
「自分は何をしている時が楽しいのか?」
を考えることです。
そこに、人生後半の仕事のヒントが隠れている気がします。
まとめ
私は55歳で会社を退職した際に、正直、自分には何もないと思っていました。
しかし、今振り返ると、
- 現場の苦労
- 営業での失敗
- 管理職として悩んだこと
- すべてが今につながっています。
会社員時代の経験は決して無駄にはなりません。
むしろ、それこそが人生後半の大きな財産です。
50代からの独立、新しい自分になることではありません。
これまで積み重ねてきた経験を活かして、自分らいし働き方を見つけることだと思います。
もし、今
「自分には何もない」と思っているなら、一度これまでの経験を書き出してみてください。
きっと自分でも気づかなかった財産が見つかるはずです。

ながつき行政書士事務所
江郷 晴彦
えごう はるひこ
広島県江田島市の行政書士事務所。 建設業許可や一人親方の手続き、建設業の経営サポートを中心に対応しています。 建設業許可や一人親方の手続きに関するご相談は、お気軽にお問い合わせください。

