はじめに
50代から独立を考えたとき、多くの人が最初にぶつかる壁があります。
それは、「どうやって仕事を受注するのか?」という問題です。
私自身も、このことで一番悩みました。
今でも正解が分かったわけではありません。
試行錯誤の連続です。
- 会社員時代は、会社の看板
- 名刺を出せば会社の信用
がありました。
しかし独立すると、その看板はなくなります。
「独立しました。よろしくお願いします」
それだけで仕事が来るほど甘くないことも痛感しました。
だからこそ私は、50代からの独立は、営業を頑張ることよりも、まずは「知ってもらうこと」が大切だと思っています。
今回は、私自身の経験も交えながら、認知される独立について考えてみたいと思います。
押し売り営業は続かない
会社員時代は、商品やサービスを売るために営業活動をしていた人もいるでしょう。
しかし独立後は状況が変わります。
お客様との信頼関係がない状態で、
- 「仕事ください」
- 「契約してください」
とお願いしても、なかなかうまくいきません。
まして50代からの独立は、短期間で大きく稼ぐことよりも、長く続けることが大切です。
そのためには、売り込む営業より、信頼される関係づくりが必要になります。
- 相手の役に立つ
- 困りごとを聞く
- 誠実に対応する
その積み重ねが、次の仕事につながっていくのだと思います。
地域密着が最強の営業
私は建設業で独立するなら、まず地域密着から始めるのが一番良いと思っています。
遠方のお客様を追いかけるより、まずは自分の生活圏です。
地域には大きな強みがあります。
- 地域性が分かる。
- 人を知っている。
- 地理も分かる。
- 協力業者も探しやすい。
何より、「地元のために役に立ちたい」という気持ちが持てます。
独立後の集客は、広告よりも人とのつながりが力になることがあります。
だからこそ、
- 地域行事
- ボランティア
- 趣味の会
- 町内会
- 地域イベント
などへの参加は大きな財産になります。
SNS・ブログ・看板の力
昔は会社案内を作るだけでも大変でした。
広告にも多くのお金が必要でした。
しかし今は違います。
- ホームページ
- ブログ
- SNS
- Googleビジネスプロフィール
など、
少ない費用で自分を知ってもらう方法があります。
私は、SNSやブログの役割は「仕事を取ること」ではなく、「知ってもらうこと」だと思っています。
例えば、
- この人はどんな人なのか
- どんな考え方をしているのか
- 何が得意なのか
- どんな経験をしてきたのか
- それを伝えることができます
独立後は、会社を知ってもらう前に、まず自分を知ってもらうことが大切なのです。
“先生”と呼ばれる存在になる
仕事を依頼するとき、人は誰に頼むでしょうか。
価格だけで決める人もいます。
しかし、「この人なら安心だ」と思える人に依頼したいと思う人も多いのです。
そのためには、自分の得意分野を磨くことです。
そして知識や経験を人に伝えることです。
大きなセミナーでなくても構いません。
- 地域の公民館での勉強会
- 少人数の相談会
- オンラインでの情報発信
そんな小さな活動の積み重ねが、少しずつ信頼を作ります。
最初から先生になれる人はいません。
しかし、学び続け、伝え続けることで、少しずつ「相談したい人」になっていくのだと思います。
小さな相談から信頼は始まる
独立後にいただく仕事は、最初から大きな仕事ばかりではありません。
むしろ、小さな相談から始まることが多いです。
- 「ちょっと聞きたいんだけど」
- 「こういう時どうしたらいい?」
そんな相談に丁寧に向き合う。
その積み重ねが信頼になります。
すぐに売上にはならないかもしれません。
しかし、
信頼は後から大きな仕事を連れてきてくれます。
私は、集客とは、お客様を集めることではなく、信頼を積み重ねることだと思っています。
認知されると仕事は自然に増える
私は独立して感じたことがあります。
それは、仕事は突然来るように見えて、実は突然ではないということです。
ある日、
- ホームページを見ました
- 知人から紹介されました
- 以前のセミナーでお会いしました
- ブログを読んでいました
そんな形で連絡をいただくことがあります。
しかし、その裏には、
- ブログを書いた時間
- 人と会った時間
- 地域活動に参加した時間
- 勉強してきた時間
そうした積み重ねがあります。
認知とは、一夜で作られるものではありません。
コツコツと積み重ねた信頼の結果です。
だから私は、営業を頑張るよりも、まず認知される人になることが大切だと思っています。
まとめ
50代からの独立は、若い頃のように勢いだけでは難しい部分があります。
だからこそ、
- 自分ができること
- 得意なこと
- 好きなこと
そこから始めることが大切です。
そして集客も同じです。
いきなり大きな広告費を使うより、
- 会社員時代から準備を始める
- 今の会社との関係を大切にする
- 地域とのつながりを作る
- ホームページやSNSで自分を知ってもらう
そうした小さな積み重ねが、独立後の大きな力になります。
特に私は、退職後にゼロから集客するより、会社員時代から少しずつ準備を進めることをおすすめします。
もしかすると、
- 今の上司も
- 今の取引先も
将来の大切なお客様になるかもしれません。
独立後の集客は、会社を辞めた日から始まるのではありません。
実は、会社員の今この瞬間から始まっているのです。

ながつき行政書士事務所
江郷 晴彦
えごう はるひこ
広島県江田島市の行政書士事務所。 建設業許可や一人親方の手続き、建設業の経営サポートを中心に対応しています。 建設業許可や一人親方の手続きに関するご相談は、お気軽にお問い合わせください。

