はじめに
ここまで「50代からの建設業独立シリーズ」として、
- 独立するか再雇用を選ぶか
- 独立して失敗する人の共通点
- 独立前に必要な準備
- 自分の強みの見つけ方
- 集客と認知の考え方
についてお話してきました。
このシリーズの最後に、私が一番伝えたいことがあります。
それは、
『50代からの独立は決して遅くない』ということです。
ただし、独立だけが正解という意味ではありません。
- 人生後半をどう生きるのか?
- どんな働き方をしたいのか?
そのことを真剣に考えることが大切だと思っています。
年収だけが人生ではない
仕事をする以上、収入は大切です。
現在の年収が700万円ある人なら、できればその収入を維持したいと思うのは当然でしょう。
しかし、その年収には長年の経験や会社の仕組み、年功的な昇給なども含まれています。
独立してすぐに同じ収入を得ることは簡単ではありません。
むしろ最初の数年は収入が減ることもあります。
だからといって、
「独立=危険」とは私は思いません。
会社員にも、
- 配置転換
- 業績悪化
- 会社の統合
- 倒産
などのリスクがあります。
どちらが正しいという話ではなく、自分にとって納得できる働き方を選ぶことが大切です。
収入だけでなく、
- 自由な時間
- やりがい
- 健康
- 家族との時間
も含めて考えてみると、人生の見え方は変わってきます。
健康で働ける幸せ
若い頃は無理がききます。
しかし50代、60代になると健康のありがたさを実感します。
会社員時代は、
- 通勤
- 人間関係
- ノルマ
- クレーム対応
など、知らないうちにストレスを抱えていることもあります。
私自身、体調を崩したことがきっかけで会社を退職しました。
当時は不安でいっぱいでした。
しかし今振り返ると、
- 自分のペースで働き、
- 運動する時間を作り、
- 家族との時間を持てるようになった
ことは大きな財産だったと思います。
もちろん独立にも苦労はあります。
それでも、健康で働けることのありがたさを改めて感じています。
地域に必要とされる喜び
会社員時代は会社の仲間がいます。
ところが退職すると、人とのつながりが急に減ることがあります。
だからこそ、人生後半は地域とのつながりが大切になります。
- 地域行事
- ボランティア
- 趣味の集まり
- 地元の活動
そうした場所での出会いは、仕事以上の価値を持つことがあります。
私自身、近所の方から「ちょっと手伝ってくれませんか?」と頼まれることがあります。
大きな仕事ではありません。
でも、
「ありがとう」と言ってもらえると嬉しいものです。
地域に必要とされることは、生きがいにもつながります。
小さくても自分の仕事を持つ
私は人生後半において、小さくても自分の仕事を持つことは素晴らしいことだと思っています。
大きな会社を作る必要はありません。
たくさん儲ける必要もありません。
- 自分の得意なこと
- 好きなこと
- 人の役に立てること
そんな仕事を続けていく。
そして、元気なうちは現役で働く。
これも一つの幸せな生き方ではないでしょうか。
私自身、会社を辞めた当初は不安ばかりでした。
しかし今では、父の介護にも関わることができ、仕事の時間も調整でき、以前より心に余裕を持てるようになりました。
人生後半は“自分らしさ”が大切
会社員時代は会社の方針に従います。
異動もあります。
担当業務も決まります。
それは決して悪いことではありません。
私自身、多くの経験をさせてもらいました。
しかし人生後半になると、
「本当は何がしたいのか?」を考えるようになります。
- 自分が好きなこと
- 得意なこと
- 人に喜ばれること
そうしたものに向き合う時間が増えてきます。
人生後半は、自分で自分の進む方向を決める時期なのかもしれません。
焦らず、少しずつ前へ進もう
ここまで独立についてお話してきましたが、簡単にできることではありません。
だからこそ、焦らないことが大切です。
独立を考えるなら、会社員時代から3〜5年かけて準備をしましょう。
- 本を読む
- 人に会う
- 資格を取る
- 副業や体験をしてみる
- お金を準備する
- 人間関係を広げる
そうした小さな積み重ねが未来を作ります。
独立はある日突然成功するものではありません。
毎日の小さな行動の積み重ねなのです。
まとめ
60歳が近づくと、多くの人が考えます。
- 健康でいたい
- 少しでも収入を得たい
- 生きがいが欲しい
- 家族との時間を大切にしたい
その答えは人それぞれです。
再雇用も素晴らしい選択肢です。
転職もあります。
趣味を楽しむ人生もあります。
そして独立という道もあります。
私は独立を勧めたいわけではありません。
ただ一つ思うことがあります。
40年近くかけて積み重ねてきた知識や経験を、そのまま終わらせるのはもったいない。
あなたにしかできないことが、まだきっとあります。
焦る必要はありません。
まずは3年後、5年後の自分を想像してみてください。
人生後半は、まだまだこれからです。
最後に
私が55歳で会社を辞めたとき、正直、これからどう生きていけばいいのか分かりませんでした。
遠回りもしました。
失敗もたくさんありました。
それでも今思うのです。
- 自分で考え
- 自分で選び
- 自分で歩いてきた時間は
とても価値のあるものだったと。
だから私は、
「50代からでも人生は変えられる」そう信じています。
そして、この記事を読んでくださったあなたにも、自分らしい人生後半を歩んでほしいと思います。

ながつき行政書士事務所
江郷 晴彦
えごう はるひこ
広島県江田島市の行政書士事務所。 建設業許可や一人親方の手続き、建設業の経営サポートを中心に対応しています。 建設業許可や一人親方の手続きに関するご相談は、お気軽にお問い合わせください。

